1.足場の種類

◎枠組
Aインチサイズ
Bメーターサイズ

☆部材の大きさが違うので最初に確認

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①通常600枠、900枠と呼ばれるサイズはこの部分こぐち(小口)のサイズを指す。
インチサイズ 1219,914,610  メーターサイズ 1200,900,600

②ワン1スパン、ツー2スパン…というのは長さ方向を示す単位のこと。
基本は1800だけどそれより短い部材を使っているときも同じスパンという単位を使う。

インチサイズ 1829,1524,1219,914,610
メーターサイズ 1800,1500,1200,900

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③高
インチサイズ 1725
メーターサイズ

④布板(ぬのいた・アンチ)
600枠のときは500の布板を1枚
900枠のときは500+240の布板
1200枠のときは500+500の布板

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⑤ブレス
作業員の落下防止や足場のぐらつき防止のため枠組足場には必ずつくもの。
外側にも内側にもつく。
×はブレス(必ずついている)

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※据置き型先行手摺は、ブレスの外側にさらに手摺がつくイメージ(内側にはほとんどつかない)
☆先行手摺 先送り型 据置き型

★足場を組むときに危なくないように上の段に手摺をつけてから上の足場を組み、組み終わると、また1つ上の段に手摺を上げる...このくり返しでいくので足場が全部組み上がったとき、先行手摺は最上段にあるだけとなる。

◎狭いところの足場

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枠組足場の場合は2本足が基本なので狭いところで2本足がつけない時は、単管パイプとブラケットを使って足場を組む。
単ブラと呼ばれることが多い。
ブラケットの幅は300~伸縮タイプのものがある。最大1000(メーターブラケット)
★ハーフといわれたら300

◎途中で拡幅するとき

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①400から600に拡幅(410) (610)
②600から900に拡幅 (610) (914)
③900から1200に拡幅 (914) (1219)

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拡幅枠を使うときは何段目に使うかを確認する
①段目600枠
②~③段目600-900拡幅枠
③段目から900枠使用

◎クサビ(ビケ) A H1800(信和Aタイプ)  B H1900(信和Bタイプ)

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①通常は、600が主流。少し狭い所は400になる。
建地に長さ600の手摺を差しこめば600、400の手摺を差しこめば400のサイズの足場になる。

棒(パイプ)の組み合わせで、骨組みを作るので割と自由に組める

②手摺パイプの長さ
1800.1500.1200.900.600.400(300.200)
キリのいい数字なので数えやすい。

③高さ
H1800が主流だけど、会社によってはH1900を使用しているので最初に確認する。
”え?何それ?”と言われたらH1800だと思って良いかも。

④布板(アンチ)
400(最近の安全基準で500も増えてきた)
250 ☆枠組みと少し大きさが変わるので注意!!

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⑤ブラケット 枠組と違い建地1本で足場を組める。
コマの部分にブラケットをさしこめば布板を乗せる土台ができる。
600のブラケットには400の布板
400(ハーフ)のブラケットには250の布板

◎手摺

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内側手摺は1本の時も2本の時もある
外側手摺はほとんど2本
ただし先行手摺(据置き)を使う時は外の手摺をつけない。
”そと2うち1”と言われたら外2本内1本の手摺の意味

Bブレス
下さんのついた先行手摺
足場板の150~450の高さまでに設置される落下防止策のひとつ。下側の手摺のかわりになるときもある。

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巾木

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足元のすきまから工具や作業員が落下しないよういという防護策

◎さん
落下防止や手摺と同等の役割を果たす
中さん 作業床(布板)から35㎝以上50㎝以下に設置
下さん 作業床(布板)から15㎝以上40㎝以下に設置
巾木と同等の役割、位置も同じなので一緒には設置しない

<色々な組み合わせ>

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中さんの位置は低い手摺H450と同じなので、あまり”中さん”という言葉は使わない。
H900の位置は絶対欠かせないが、H450の位置は内側は外すこともある。

◎アサガオ 落下物が通行人に当たらないようにする対策
吊り下げタイプ-足場からアサガオを吊って固定するタイプ
下支えタイプ-専用部材もあるが現場で似たようなモノを作ることも
システム式-アサガオの専用部材 ex)SKアサガオ

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①アサガオの出幅…専用部材は2000くらいが主流だが、歩道が狭かったりすると足場板やコンパネ材を組み合わせて1000くらいのアサガオを作ることもある。

②アサガオの設置高さ…歩道に面しているアサガオはH4000(人の通行の邪魔にならない)
車道に面しているアサガオはH5000(大型車両の通行の邪魔にならない)

◎梁枠 駐車場やエントランスなど足場にスペースをあける時に使う
枠組  4スパンまであけられる
クサビ 3スパンまであけられる
駐車場入口など足場をあけた方がいいなと思ったら、「ここは梁枠何スパンとばしますか?」と聞くと完ぺき
これ以上とばしたい時(たとえば1F部分が全て駐車場、2Fから住居のとき)はペコピームという部材がある。

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◎火打ち
クサビの足場は必須だが最近は枠足場でも使用することがある。
足場の最上段のコーナー部分にゆがみ、ぐらつき、倒壊防止策として止められる補強部材

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◎階段 種類 600Wダブル 900 1200があり、900のスペース(…といっても躯体と足場の間にははなれという間隔を保たないといけない)が確保できない時はハッチ式アンチやタラップを設置する。

①②は踊り場
4スパンが理想だけど③が1スパンの3スパン階段もある

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600W
幅600の足場を2列組んで設置する階段

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主流

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ハッチ式アンチ
階段が設置できない時
布板にハシゴがついているハッチ式アンチで昇降することが多い

600未満の足場には設置できない!
長さも1200が一番小さいハッチアンチ
それより小さい900とかはない

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タラップ
ブラケット400や300の時はタラップ(はしご)を使用。
屋上塔置やセットバック部分など範囲が狭くブラケットで足場を組むときはタラップになることが多い。(一側)

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◎極端に狭い所の足場
①ダキ足場 単管
②センターアンチ くさび

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布板のサイズはW250とW150がある。狭いのでこっちを使うことが多い。

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